インテグリティとは?インテグリティを持つ人材の特徴や採用・育成に役立つポイントを紹介

「インテグリティ」という言葉が最近注目されてきていますが、ご存知でしょうか?
「インテグリティ」はインターネットやSNSが普及した今の時代の企業運営にとって、今後ますます重要視されていく資質であるといわれています。

「インテグリティ」とは何なのか、「コンプライアンス」との違いはあるか、また、どのような対策をとることが「インテグリティ」につながるのかを説明していきます。

インテグリティとは

インテグリティとは、「誠実」「正直」「高潔」「品位」などを意味をする言葉です。ただし、どの言葉も日本語で正確な訳とは言えません。

インテグリティは個人が持つ資質を表した言葉で、明確なものを示すことは難しいです。近年では欧米の企業を中心として経営指針や従業員の行動指針のなかに取り入れることが増えてきています。

インテグリティという概念は、組織のリーダーやマネジメントをする立場の人材にとって重要な要素になります。

コンプライアンスとの違い

日本語訳の「誠実」「正直」とイメージが近しい言葉で「コンプライアンス」というものがありますが、「インテグリティ」とどのように違うのでしょうか。

まず、「コンプライアンス」は法令順守とした意味で、ここ近年では法令だけでなく倫理感や社会規範の遵守といった解釈の拡大がされています。

「コンプライアンス」と「インテグリティ」との違いに、受動的か能動的かの違いがあります。「コンプライアンス」は守らなければならないもので受動的で、「インテグリティ」は自らの意識や資質で守るもので能動的なものになります。

インテグリティが注目されている理由

なぜ「インテグリティ」が欧米の企業から端を発し、注目をされ始めているのでしょうか。それは前述の「コンプライアンス」を企業が従業員に遵守させることの限界がひとつの理由になっているといえます。

世間はいち従業員のコンプライアンス違反を企業の不祥事として捉えるようになり、企業にとっても大きな損害や信頼失墜につながるような時代に突入しています。

企業が「コンプライアンス」を従業員に「守らせる」といったことは限界に達し、従業員一人ひとりが自ら社会的な信用を得るために「インテグリティ」が必要になってきているといった背景があります。

インテグリティから企業が得るメリット

従業員一人ひとりの「インテグリティ」が高くなることで、企業としてもメリットを得られます。それは企業のイメージの向上や、健全な組織が構築できるようになるなどといったプラスの効果です。。。

企業のイメージが向上

従業員が「インテグリティ」を高く持っていることで、顧客や地域社会等、自社に関わる人に対しても良い評価が得られることになり、それが企業のイメージの向上にもつながっていきます。

健全な組織が構築できる

リーダーやマネジメント層の「インテグリティ」が低い場合、部下の立場からすると、いくら仕事ができる人であっても「この人の下で働きたい」とは思わないでしょう。そういった状況では仕事や企業にも愛着が持てず、モチベーションもあがらないため負のスパイラルにつながってしまいます。

「インテグリティ」が高い従業員が多い企業では、社外のみならず社内にも良い影響を与え、健全な組織の構築につながっていきます。

インテグリティを持つ人材の特徴

では「インテグリティ」を持つ人材とはどのような人なのでしょうか。「インテグリティ」は「誠実」「正直」などといった意味があると先に説明しましたが、そのような人は、裏表のない正義感のある人、自分や自社のためだけでなく、他者や世の中のためになるような行動ができる人を指します。

より責任のある職務やプレッシャーのかかる業務の際に、より「インテグリティ」の有無が際立つと言えます。目の前の利益を優先し、その先の損失を考えないような人は「インテグリティ」がないと言えます。

インテグリティを持つ人材を増やすポイント

「インテグリティ」を持つ人材を自社に増やしていくには、どうしたらいいのでしょうか。それは大きく2つ採用と育成があります。それぞれの手法のポイントを説明していきます。

採用するときのポイント

インテグリティは履歴書やエントリーシート、職務経歴書等の書類では見極めることがとても難しいです。多くの企業は面接を実施しているかと思いますので、その際の質問に「インテグリティ」を確認するものを取り込むと良いでしょう。

例えば、シチュエーションを設定した価値観を問うような質問

・目標の売上が足りない状況では、あなたはどのような行動をとりますか?
・関係部署の退職が続いている際、あなたはどのような行動をとりますか?

といったものを応募者に投げかけることで、その人材に「インテグリティ」があるかどうかが見極めやすくなります。

育成するときのポイント

既存の従業員に対して「インテグリティを高めましょう」と伝えてもすぐに高めることは難しいでしょう。

なぜ「インテグリティ」が必要なのか、企業が「インテグリティ」を重要と思っていることを発信することが大切になってきます。

また経営指針や従業員の行動指針に「インテグリティ」を取り入れることで意識変容を促すことにつながります。「インテグリティ」を会社全体であげていくには一朝一夕にはいかないため、根気よく社内への発信や教育を続けていくことが必要です。

まとめ


「インテグリティ」は日本語訳が多岐にわたるように、明確な定義を持つ言葉ではありません。ただ、SDGsやCSR等がより重要視されていくに伴い、ますます企業に、また一人ひとりの従業員に求められていくことになるでしょう。「インテグリティ」を会社全体で取り入れることは、企業運営や健全な組織作りに大きな良い影響をもたらし、長期的に企業の信頼獲得やブランディングへとつながっていきます。そのような多くのメリットのある「インテグリティ」のある人材増やすための対策を考えていってはいかがでしょうか。