採用代行の成功事例5選と新しいアウトソーシングの必要性について

  • 採用代行は本当に上手くいくのだろうか?
  • 採用活動を成功させたい
  • アウトソーシングの成功事例を知りたい

上記のように考えている人は多いでしょう。近年では採用活動の複雑化を受けて、採用代行を活用することが増えてきました。

しかし「大切な採用活動をアウトソーシングして、大丈夫なのだろうか?」「本当によい人材を確保できるのだろうか?」という疑問を感じる担当者も多いはず。

そこで本記事では以下について解説します。

  • 採用代行におけるアウトソーシングの成功事例5選
  • サービスとしての特徴や利用料金、依頼できる業務
  • 成功事例から見える採用代行のメリット

成功事例やメリットを読めば、採用代行のアウトソーシングもひとつの方法だと理解できるはずです。興味のある担当者はぜひご参考ください。

採用代行におけるアウトソーシングの成功事例5選

ビル1

さっそく採用代行へのアウトソーシングで大きな成果が出た事例を5つ解説します。

  • ヒューマンライフケア株式会社
  • 富士ネットワークス株式会社
  • 株式会社エントリー
  • イオン株式会社
  • 株式会社ドーム

それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。

エントリー数前年比230%|ヒューマンライフケア株式会社

ヒューマン

(引用:ヒューマンライフケア株式会社

ヒューマンライフケアは、主に福祉、介護サービスを主体に提供する企業です。同社は新型コロナウイルス騒動の影響で、対面式の採用活動を中断。

2020年度は無事に結果を残せたものの、次年度には大きな懸念があると判断し、採用活動の見直しを始めます。

同社は採用代行業者に活動を一部アウトソーシング。インターンシップの運営やプロモーションの見せ方についてアドバイスを求めるという、コンサルタント的な形で活用します。

アドバイスに基づいてキャリアプランや採用サイトを構築し直したところ、エントリー数は前年比230%に到達。さらに内定承諾回数も同前年比172.2%を記録するなど、大きな成果が得られました。

参考:プロモーション改善とアウトソーシング併用で歩留まり前年比146.7%

ノウハウゼロの状態から新卒採用成功|富士ネットワークス株式会社

富士

(引用:富士ネットワークス株式会社

富士ネットワークス会社は、エンジニアリングの外注を引き受けるIT企業。同社は新卒採用を苦手としており、どのように動けばよいのか今ひとつ掴めず苦戦していました。

その後は採用代行のサポートを受けて、学生との繋がりを増やします。就活サイトやダイレクトリクルーティングなども展開し、初年度から優秀な人材を2名確保することに成功。

その後も少数ながら適性の高い人材をコンスタントに確保しています。

参考:内定承諾率100%?!人材紹介で新卒採用を完結!

新卒採用初年度で40名以上採用|株式会社エントリー

(引用:株式会社エントリー

株式会社エントリーは、主にアルバイトや派遣社員などを人材派遣している企業です。同社が新卒採用を始めたのは2017年。しかし担当者もほとんど初めての体験で、手探りでの活動が続きます。

その後、採用代行サービスのサポートを受け、説明会運営や求人広告作成、面接の進め方などのナレッジ提供を受けました。

結果として初年度から40名以上の採用に成功。初年度とは思えないほどの成果が上がっています。

参考:初めての新卒採用から40名以上の採用に成功!

時給制社員の選考フローを確立|イオン株式会社

イオン

(引用:イオン株式会社

イオンモールの運営などを手がけるイオン株式会社は、小売業界でもっとも影響力のある企業です。

同社はその経営規模から数多くの時給制社員を採用する必要があります。しかしグループごとで採用活動の状況にばらつきがあり、タイムリーに人材採用できていないことが課題でした。同社は採用代行サービスの支援を受けて、グループ各社合同の採用活動を実施。

シンプルになった選考フローが上手く機能し、面接の設定率や入社数が向上しました。さらに媒体コストが削減されるなど、全体的にコストパフォーマンスが向上しています。

参考:従業員58万名を誇るイオンが挑む、グループ一体での採用活動の革新とは?

採用活動を一任してコア業務へ打ち込む|株式会社ドーム

ドーム

(引用:株式会社ドーム

株式会社ドームは、スポーツ用品をメインに取り扱う小売業者。同社は前者で共有できる人事インフラを構築する必要を感じていたものの、煩雑なバックオフィス業務に追われていました。コア業務がノンコア業務に圧迫されていたわけです。

同社はヘルプデスク業務や申請承認作業を代行させ、自社は採用などコア業務に集中できるように体制を整えます。

そうすることで人事部にリソースが生まれ、社内スポーツジムやカフェの設置、あるいは採用業務の強化など、あらゆる施策を打ち出せるに至りました。

参考:クラウド型人事システム&アウトソーシングで、160%もの生産性を向上。“躍動する個人・組織”の実現へ

成功事例に見るアウトソーシングサービス「採用代行」とは?

エージェント

自社でも上記のような成功を収められないか、気になる担当者は多いはず。ここではまず、採用代行がどのようなサービスか理解しておきましょう。以下の点について解説します。

  • 特徴
  • 利用料金
  • 必要とされる背景

それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。

採用代行=人材確保の業務を一部もしくは全部をアウトソーシングできるサービス

採用代行は、人材確保にかかる活動や業務の一部もしくは全部を任せられるサービスです。近年ではRPOサービスとも呼ばれます。

最近では採用活動の難易度が上がり、人事部門だけでは対応できないケースが増えてきました。そのため採用のプロフェッショナル採用代行サービスが広く使われています。

採用活動にはコア業務とノンコア業務があり、多くの場合、前者をアウトソーシングするものです。

<コア業務>

  • 選考活動の企画
  • 書類選考の進行
  • 説明会やグループディスカッションなどの企画
  • 面接担当者のトレーニング
  • 面接や採用可否の代行
  • 内定者へのフォローアップ
  • 新人研修

<ノンコア業務>

  • 採用方法や利用する媒体の選定
  • 候補者へのアプローチ・スカウト
  • エントリーに対するメール対応
  • 各種連絡
  • 説明会やイベントの日程
  • 調整
  • 面接のセッティング

企業理念に直結する、あるいは採用可否などの本当に重要な部分だけは、自社でおこなうケースが大半です。

しかし、中にはコア業務まで任せて、採用活動全体をアウトソーシングするケースもあります。

【5万円〜】利用料金の相場

採用代行にアウトソーシングする場合の費用相場はおおむね以下のとおりです。ただしあくまでもめやすであり、業者や業種、業界によって変動する点には注意してください。

サービス内容 費用
採用の方向性の立案 100,000円〜
企画の立案 100,000円〜
面接のセッティング 50,000円〜
面接代行・採用可否の決定 300,000円〜
入社意思確認、内定通知書発送 20,000円〜/月
志望者への日程・リマインド連絡 50,000円〜/月
説明会やグループディスカッションの日程調整 50,000円〜/月
スカウト業務の代行 40,000円〜/月
採用媒体の管理 50,000円〜/月

コア業務となる面接代行や採用可否の決定には、相当な費用がかかります。この点には注意してアウトソーシングを検討しましょう。

また上記以外に、初年度のみ着手金が必要となる採用代行業者もあるので注意が必要です。

採用代行が注目される背景は採用活動の競争激化

採用代行が注目される理由は、ひとえに採用活動が激化しているから。自社の人事部門でも対応できなくなり、アウトソーシングで補うというケースが増えています。

近年は少子高齢化でそもそもの候補者数が少なくなり、さらにそこから優秀かつ自社にマッチングする人材を見つけるのは至難の業。

そしてフリーランスなどの新しい働き方を選ぶ人材も増え、企業にとっては苦しい売り手市場が続いています。

そういった背景もあり、採用活動のアウトソーシングが注目されるようになりました。人事部とアウトソーシングを組み合わせることで、人材確保競争をより有利に進めようとする企業が増えています。

また採用代行サービスは採用を専門とするプロフェッショナルがゆえ、自社で人材確保を進めるよりもはるかに高度なアクションを起こすことが可能。つまりアウトソーシングしたほうがよい人材を集めやすい、という点も注目されています。

事例から見えてくる採用代行・アウトソーシングのメリット

チーム

上記では採用代行・アウトソーシングでの成功事例を解説しました。そこから以下のように、自社にとっても深く関係するメリットが見えてきます。

  • 採用活動にかかる業務の負担を減らせる
  • ノンコア業務を任せてコア業務に集中できる
  • 上手く活用すればコストパフォーマンスも上がる
  • 専門業者のナレッジやノウハウを取り入れられる
  • 自社で実施するよりも高度な採用活動を展開できる

それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。

採用活動にかかる業務の負担を減らせる

採用代行を利用する最大のメリットは業務の負担を減らせることにあります。当然ながら採用活動には相当なリソースがかかるものです。

特に厳しくなる人材獲得レースで人事担当者が疲弊しているケースは少なくないでしょう。面接、説明会やディスカッションなど、志望者と対話する中で配慮すべき点も多く、担当者らの精神的な負担も心配です。

しかしアウトソーシングで採用活動の一部を任せることで、人事担当者の負担を大きく軽減できます。また担当者に対して教育を行う時間を確保するといったことも可能です。そうすることで人材部門自体も余裕を持って行動できるようになり、生産性や人事活動の更なる発展が期待できます。

ノンコア業務を任せてコア業務に集中できる

選考フローでは、ノンコア業務を任せてコア業務に集中のも大きなメリットです。つまりやや雑務的な部分を任せて、自身は面接やグループディスカッションなどの重要な部分に注力できます。

採用活動ではコア業務にたどりつくまで、多数のノンコア業務を実行しなければいけません。しかしこれは人事部でなくともできる作業です。しかしノンコア業務を外注すれば、人材確保に直接関わる面接や採用可否の判断に集中できます。

これがアウトソーシングを利用する大きな動機となっています。ただし、コア業務まで外注することも可能です。どこまで依頼するかは企業の方向性や判断によるので、自社はどのように活用すればよいかよく検討しましょう。

上手く活用すればコストパフォーマンスも上がる

採用代行は外注費がかかるものですが、上手く活用すればむしろコストパフォーマンスは上がります。つまり外注したあとでその総額が自社で実施するコストを下回ればよいわけです。ただしアウトソーシング先が、自社よりも高いパフォーマンスを発揮することが条件になります。

とはいえ採用代行業者は、それだけを専門にしているので、多くの場合自社だけで採用活動する場合よりも大きな成果を残すはず。費用はおさえつつ優秀な人材を確保できる、つまりコストパフォーマンスは高くなるでしょう。

専門業者のナレッジやノウハウを取り入れられる

専門業者のナレッジやノウハウを取り入れられるのも大きなメリットです。業者と協力する中で、自社で知り得なかった情報や手法を学べるでしょう。次年度にはアウトソーシングしないにしても、そのナレッジを自社で活かすことが可能です。

自社で実施するよりも高度な採用活動を展開できる

アウトソーシングにより自社で実施するよりも高度な採用活動を展開できます。先ほども触れたとおり、採用代行は、人材の確保だけでビジネスを成立させている専門業者であり、数々の人材確保を成功させているプロフェッショナルです。

この点については各社のホームページや本記事の成功事例を参照にすれば、どの程度の結果を残してきたのか理解できるでしょう。専門業者だからこそ、自社よりも高度な採用活動を展開できます。

まとめ:採用代行の事例を参考にアウトソーシングを進めよう

履歴書

本記事では採用代行の成功事例と、採用をアウトソーシングする概要とメリットについて解説しました。特に事例から見えてくる以下のメリットは自社にとっても重要です。

  • 採用活動にかかる業務の負担を減らせる
  • ノンコア業務を任せてコア業務に集中できる
  • 上手く活用すればコストパフォーマンスも上がる
  • 専門業者のナレッジやノウハウを取り入れられる
  • 自社で実施するよりも高度な採用活動を展開できる

いずれも採用活動に課題がある中では、魅力的なポイントではないでしょうか?自社でも採用代行へのアウトソーシングが実現できないか検討してみましょう。